セキスイハイムは鉄骨住宅を得意とする大手ハウスメーカーに分類されます。
全国展開、CMも積極的に行っているので、知っている方も多いと思います。
セキスイハイムは積水化学工業住宅カンパニーによる住宅事業のブランド名称です。
『積水ハウス』と『セキスイハイム』は元々どちらも親元は積水化学工業ですが、作っている商品やメーカーとして目指している地点は全く異なるメーカーです。
今回はセキスイハイムの他社にはない特徴を3つに絞って解説します。
複合型地震動吸収システムGAIASS(ガイアス)
構造躯体✖️高性能外壁
セキスイハイムの構造は、トヨタホームと同様のユニット工法を採用しています。
どちらもユニット工法故に特徴は似通ってきてしまいますが、最大の違いは制振装置の有無でしょう。
セキスイハイムは、複合型地震動吸収システムGAIASS(ガイアス)という概念を採用しています。
簡単に分かりやすくいうと、地震のエネルギーを粘りで抑えるユニット構造体と、一般の耐力壁を超える強度を持つ高性能外壁を組み合わせた独自のシステムになります。
つまり、構造躯体✖️外壁で地震に対応しており、オイルダンパーや減衰ゴムダンパーといった制振装置をセキスイハイムでは採用していません。
構造躯体
セキスイハイムの構造はラーメン構造という、オフィスビルやマンションなどでも使用されている構造を採用しています。
「ラーメン構造」とは柱と梁で建物を支える構造のことです。
柱と梁で枠組みを作り、そこに壁や床を張ります。柱と梁の接合部を強く固定(剛接合)することによって耐震性を高めており、鉄骨造・鉄筋コンクリート造のマンションや公共建築物などに広く使われている構造です。
天井梁・柱材・床小梁・床梁は粘り強く高い復元力を持つ鉄鋼素材がベースで、柱材はねじれの力に強い角形鋼管を使用しており、天井と床はたわみにくい形状をしています。
しかも構造体の強さを支えるのは、正確かつ高強度な接合。ハイムでは重要な柱と梁をコンピュータ管理のスポット溶接で剛接合(一体化)させ、高強度ユニットをつくります。
スポット溶接一点で4tの荷重に耐えられるのに、一箇所の接合部でおよそ12点程の溶接をコンピュータ管理で行われるため、安定した施工と強靭な耐荷重を持つボックスが出来上がります。
高性能外壁
セキスイハイムに取り付けられる外壁は、一枚一枚が木造軸組工法の耐力壁の2倍以上の強度を誇る「高性能耐力外壁」です。
外壁と構造体の固定には「デイジーリベットプラス」と呼ばれる特殊金具を使用し、
さらに外壁に付帯する「スプリングジョイント」が、ばねのような効果で地震力を柔軟に吸収します。
この構造躯体✖️外壁で耐震等級3を標準で取得しています。
磁気タイルとステンレス屋根
磁気タイル
セキスイハイムは磁気タイルを採用しています。タイルのメリットは
- メンテナンスフリー
- 初期の美観が継続しやすい
- (個人的に)意匠性がいい
磁器タイルは、紫外線や酸性雨に強く、汚れもつきにくい優れた素材で、もともと無塗装なので、塗り替えの必要もなく、手間をかけずに美観を長く保つことができます。
またこの磁気タイルの表面はシリカと呼ばれる成分があり、表面に薄い水膜を作ってくれるので、汚れを雨と共に洗い流してくれて、長期間にわたり綺麗な外壁を保ってくれます。
ステンレス屋根
セキスイハイムを検討していた中で個人的に一番驚いたのが、ステンレス屋根を採用している点です。
色々なハウスメーカーを巡ってきましたが、ステンレス屋根を採用しているというメーカーには出会ってきませんでした。
僕が気づかなかっただけかな?
特に、セキスイハイムでは、ハイパーデュラティックルーフと呼ばれる高耐久ステンレス屋根を採用しています。メリットは
- サビに強い
- 軽量
- 耐食性、耐候性が良好
ステンレスはサビに強く、軽量、耐候性、耐食性のため、住宅に使用するのに適した材料です。
金属のため熱を持ちやすいのが気になるところですが、
他ハウスメーカーの現場見学会や工場見学などでは、真夏日に外に放置したステンレスで目玉焼きを焼いて、暗にステンレスを悪く見せてくるメーカーもあったようです。
実際に住まわれている方のブログを拝見すると、結構夏場の2階は暑くなるようです。
ですので2階はエアコン必須のようですので、検討中の方は気にしておいた方がいいかもしれません。
また屋根庇(ひさし)にはアルミ素材を使用しています。雨風に強く、長期に渡って美しさを保つ、メンテナンスの周期が15~20年程度という優れた性能で、余計なメンテナンスコストや手間の発生を抑えます。
全館空調
快適エアリー T-SAS
- 換気・空調システム
- ウイルス活動の抑制
- スピード浄化
換気・空調システム
「快適エアリー」は、給気・排気とも機械で行う第一種換気システムと、快適な温湿度にコントロールする全室空調システムで構成されます。
第一種換気システムでは、高性能 3 層フィルターにより外気の粉塵を浄化し、排気される空気と熱交換を行った後、室内に供給します。全室空調システムでは、季節に合わせた冷暖房・除湿を行い家じゅうに循環させます。
『快適エアリー T-SAS』は、外気を取り込む高性能 3 層フィルターと室内空気を吸い込む空調フィルターの強化により、空調・換気・粉塵浄化の 3 つの相乗効果(トリプル・シナジー)で、ニューノーマルに欠かせない安心で快適な室内環境を実現する新たな空調・換気システムです。
ウイルスの活動を抑制
セキスイハイムの快適エアリーは、自社グループ製品の抗ウイルス剤を使用した空調フィルターにより、ウイルスの活動を抑制します。
- 自社グループ開発の抗ウイルス加工剤
- 自社グループ開発の抗ウイルス対応フィルター
抗ウイルス対応フィルター、抗ウイルス加工剤のどちらも、積水化学グループにより開発されたものであり、積水化学グループの技術を融合させて作られたものが『快適エアリー』ということです。
スピード浄化
快適エアリーでは、換気フィルターと空調フィルターの除塵性強化により、粉塵濃度ムラを抑えてスピード浄化します。
快適エアリーは、一般的なエアコンと比べて2倍の粉塵浄化スピードがあり、粉塵濃度ムラも1/3にまで抑えてくれます。
デメリットは?
個人的に感じている快適エアリーのデメリットは下記の通り。
- 床に送風口ができる
- 初期費用と電気代がかかる
- フィルターの掃除が面倒
床に送風口ができる
快適エアリーのデメリットは家の床に送風口が出来てしまうことです。セキスイハイムで建てた友人の家にお邪魔したことがありますが、かなり目立ちます。
この送風口が気にならない、おしゃれさよりも快適さを重要視する方は全く問題ないと思います。
初期費用がかかる
快適エアリーの初期費用はおよそ120万程度といわれています。
エアコン一台25万程度と考えたら、かなり初期費用がかかります。
それでも年中快適な環境を整えてくれるのであれば、導入必須ではないかと思いますけどね。
フィルターの掃除が面倒
当然、空調なのでフィルターの掃除が発生します。
吸い込み口と、吐き出し口それぞれのフィルターは床に設置されていて、2週間に一回ほど掃除をする必要があるので、
最近のエアコンには自動クリーニング機能が搭載されている機種もあるので、若干面倒だと感じるかもしれません。
それでも個人的には年中快適な環境を整えてくれる快適エアリーは導入すべきではと思いますね。
まとめ
セキスイハイムは高い耐震性とメンテナス性、快適性のある住宅を提供できる数少ないメーカーです。
積水化学グループの技術を融合させて作られた快適エアリーも床の送風口が気にならないのであれば、採用一択ではないかなと個人的には思います。
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