新築住宅を検討している方の中には、三階建て住宅に魅力を感じる方も多いでしょう。限られた土地を有効活用し、都市部でも広い居住空間を確保できるというメリットは確かに魅力的です。
しかし、実際に三階建ての家に住むとなると、さまざまなデメリットが存在するのも事実です。
特に新築購入を考える際には、こうしたデメリットを十分に理解し、慎重に判断することが必要です。
この記事では、三階建て住宅を選ぶ際に注意すべき点や、やめた方がいい理由を3つにまとめて詳しく解説していきます。
これから家を建てる方や新築住宅を検討している方にとって、有益な情報になることを目指しています。
ぜひ最後までお読みいただき、賢明な選択をしてください。
ちなみに自分の希望条件を得意とするハウスメーカーを厳選して資料を無料で一括請求したい方、何から始めたらいいか困っている方は『タウンライフ家づくり』を利用してみて下さい。
たった3分で自分に合ったハウスメーカーの資料、間取り、見積もりを無料で一括請求できます。
今なら特典として、『成功する家づくり 7つの法則と7つの間取り』という小冊子を申込者全員にプレゼントしています。
(いつプレゼント終了するか分かりません)
実際に使った感想やメリットも下の記事で解説しています。
間取り、見積もりを貰い、家づくりのイメージを固めていきましょう。
【PR タウンライフ】
1.三階建て住宅の構造上のデメリット
三階建て住宅は、土地の有効活用という点では魅力的に映るかもしれませんが、その構造上の問題は見逃せません。
特に階段の多さや、掃除、メンテナンスの手間が日常生活に大きな影響を与える可能性があります。
ここでは、三階建て住宅の構造上のデメリットについて詳しく解説します。
階段が多く移動が大変
三階建ての住宅に住む際の最大の課題の一つは、階段の多さです。これが日常生活にどう影響するのか、以下の点で考えてみましょう。
毎日の移動負担
特に高齢者や小さなお子様がいる家庭では、階段の上り下りが頻繁になるため、負担が大きくなります。
買い物帰りに重い荷物を持って3階まで運ぶことを想像してみてください。
毎日の移動がストレスになりかねません。
将来的な課題
若いうちはそれほど負担に感じないかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて、階段の上り下りは大きな問題になります。老後を見据えて家を選ぶ際、階段の多さはリスクとなり得ます。
バリアフリーの難しさ
将来的にバリアフリー住宅にリフォームすることを検討する場合、三階建ては特に難しい選択肢です。階段をなくすことは不可能に近く、エレベーターを設置するには莫大な費用がかかります。
掃除やメンテナンスが手間
三階建て住宅は、掃除やメンテナンスにかかる手間が非常に大きくなります。
清掃の負担
日常的な掃除に加え、階段や高所の清掃も必要です。
特に3階の窓拭きや屋根の点検・掃除などは、二階建ての住宅に比べて危険が伴う作業になります。
毎週末の掃除が大きな負担になる可能性があります。
メンテナンス費用の増加
建物が大きい分、外壁の塗装や屋根の補修といった定期的なメンテナンス費用もかさみます。三階建てになると足場を組む作業が増え、それに伴う費用も高くなるため、長期的に見て出費が大きくなりがちです。
エアコン設置とメンテナンス
夏場の暑さ対策や冬の寒さ対策のために、各階にエアコンを設置する必要があるため、その分設置費用とメンテナンスコストも増加します。
特に3階部分では、日当たりが良くなりすぎて冷房の効きが悪くなる場合も多いです。
2.コストと効率の問題
三階建ての住宅を建てるには、初期費用から維持費に至るまで、二階建ての住宅と比べてコストがかかります。また、長期的に見ると冷暖房の効率の悪さや、維持費用の面でもデメリットが顕著になります。
建築コストが高額になりやすい
三階建て住宅の建設には、二階建てと比較して追加のコストが発生する場合が多いです。
強固な基礎工事
三階建ての建物は重量が増すため、基礎工事がより強固なものとなり、費用が上がります。土地の状態や地盤の強度によっては、地盤改良工事も必要となり、コストがさらに増加することがあります。
構造計算や設計の複雑さ
三階建てを建築する際には、二階建て以上に厳密な構造計算が求められ、設計も複雑になります。これにより、設計費用や建築費が増加する傾向にあります。また、地震対策として強度を高めるための資材を使用することもあるため、通常よりも高額な費用がかかることもあります。
外壁や屋根の費用増加
高さがあるため、外壁や屋根の面積も増え、その分、使用する材料の量も増加します。これにより、建設時の材料費も上がります。
光熱費がかかりやすい
三階建ての家では、光熱費が大幅に増加することが予想されます。
冷暖房効率の悪さ
三階建て住宅は、フロアが複数に分かれているため、冷暖房の効率が非常に悪くなります。特に冬場は暖かい空気が上層階に上りやすく、1階部分が寒くなりがちです。これを補うために、各階に暖房機器を設置する必要があり、光熱費が大幅に増加する可能性があります。
階層間の温度差
夏場には3階部分が非常に暑くなり、エアコンの稼働率が上がります。一方で、1階部分は比較的涼しいため、各階の冷暖房設定を調整しなければならず、管理が面倒になることもあります。この温度差が日々の快適さを損なう要因となることもあります。
電気代の増加
多くの三階建て住宅では、照明や電気機器が各階に設置されるため、全体の電気使用量が増えます。特に、夜間にすべてのフロアの照明を点ける必要がある場合、電気代の負担が増える可能性があります。
3.周辺環境との兼ね合い
三階建ての住宅は、その高さや建築基準によって、周辺環境や近隣住民との関係に影響を与えることがあります。特に都市部や狭小地では、隣家との距離や法律的な問題が発生しやすく、これが大きなデメリットになる場合があります。
景観や日照権の問題
三階建て住宅はその高さのため、周囲の景観や日照権に影響を与えることがあります。
プライバシー侵害の懸念
高さがあるため、隣家の庭や居住空間が見えやすくなり、プライバシーの問題が発生することがあります。逆に、こちら側もプライバシーを確保しにくくなり、窓を開けたままにできないという不便さが生じることもあります。
日照権トラブル
三階建てが隣接する住宅に影を落とすことで、日照権の問題が発生する可能性があります。
特に、密集した都市部ではこのようなトラブルが発生しやすく、法律的なトラブルに発展することもあります。
日本では日照権を守るための規定が地域ごとに設けられており、それに違反すると建築計画の変更や近隣住民との交渉が必要になることがあります。
特に新興住宅地や狭小地での三階建て住宅は、事前に周囲の建築制限を十分に確認しておく必要があります。
狭小地ではプライバシーが確保しにくい
都市部の限られた土地に三階建て住宅を建てる場合、特に隣接する家との距離が近くなるため、プライバシーが確保しにくくなります。
窓からの視線問題
三階建ての住宅では、窓が近隣の住宅に向かって配置されることが多く、互いに視線が気になりやすい状況が生まれます。例えば、リビングや寝室の窓が隣家の窓と向き合っている場合、常にカーテンを閉める必要があり、日常生活の快適さが損なわれます。
音の問題
都市部では住宅同士の距離が近いため、音の問題も深刻です。三階建て住宅では上の階からの足音や生活音が下の階に響きやすく、家族間でもストレスになることがあります。
また、外部からの騒音や隣家からの音も遮りにくく、快適な生活空間を確保するのが難しくなります。
生活環境に影響するその他のデメリット
三階建て住宅を建てることで、家族の生活環境にもさまざまな影響が出る可能性があります。特に、日常の移動や家事動線、家族間のコミュニケーションに悪影響を及ぼすことがあります。
家事動線が長くなり不便
三階建て住宅では、フロアごとに役割が分かれることが多く、家事動線が長くなるため、効率が悪くなります。
キッチンから他の部屋への移動が大変
例えば、キッチンが1階にあり、寝室や子ども部屋が2階や3階にある場合、食事を運んだり、洗濯物を持っていくのに毎回階段を上り下りしなければならないという不便さがあります。これが毎日の生活では大きな負担となることがあります。
荷物の移動が面倒
日常生活において、三階建てでは階段を利用して多くの荷物を移動させる必要があります。特に買い物帰りや、大掃除の際にはこの負担が大きくなります。また、小さなお子さんやペットがいる家庭では、階段での事故が心配されることもあります。
家族間のコミュニケーションが減る
三階建て住宅では、家族が異なるフロアで過ごすことが多くなり、自然と家族間のコミュニケーションが減少する可能性があります。
家族が孤立しやすい
それぞれのフロアに寝室やリビングが分かれていると、家族が顔を合わせる機会が減り、結果的にコミュニケーション不足に陥ることがあります。特に、思春期の子どもがいる家庭では、家族と過ごす時間が少なくなり、孤立感を感じやすくなることが懸念されます。
音や声が届きにくい
家族の誰かが3階にいて、他の家族が1階にいる場合、声が届きにくく、コミュニケーションがスムーズにいかないことがあります。これが積み重なると、家族の間で疎遠になる可能性もあります。
三階建て住宅のデメリットを避けるための対策
これまでに述べたように、三階建て住宅には多くのデメリットがあります。しかし、それらのデメリットを避けるための対策を講じることも可能です。ここでは、三階建て住宅に住む際に注意すべきポイントと、できるだけ快適に暮らすための対策をいくつかご紹介します。
家事動線を工夫する設計
三階建て住宅でも、家事動線を工夫することで、日常生活の不便さを軽減することができます。
ランドリースペースの配置
例えば、ランドリースペースを各階に設置する、あるいは洗濯物を干すスペースを1階に確保することで、洗濯作業が楽になります。また、物干し台を設置したバルコニーを各階に設けるのも良い方法です。
パントリーや収納スペースの配置
各フロアに収納スペースを設けることで、日常的な家事動線がスムーズになります。特に、頻繁に使用する物はそれぞれのフロアに分散して収納することで、移動の手間を省くことができます。
コミュニケーションを促すリビング設計
家族間のコミュニケーション不足を防ぐためには、リビングやダイニングを家族全員が集まりやすい場所に設置することが重要です。
リビングを中間階に設置
リビングを1階や3階ではなく、2階に設置することで、家族が自然とリビングに集まりやすくなります。また、リビングを広めに設計することで、家族全員が快適に過ごせるスペースを確保することができます。
オープンスペースの活用
リビングやダイニングをオープンなデザインにすることで、家族間のコミュニケーションが取りやすくなります。吹き抜けを作ることで、上の階と下の階をつなげ、家族の存在を感じやすくすることも一つの手です。
まとめ
三階建て住宅には、限られた土地を有効活用できるという大きなメリットがある一方で、日常生活の中で感じる不便さやコスト面でのデメリットが多く存在します。
特に、階段の多さや家事動線の不便さ、冷暖房の効率の悪さ、周囲の環境との調和といった課題は、家族全員にとって長期的に大きな負担となることがあります。
これから三階建て住宅を建てることを検討している方は、この記事で紹介したデメリットを十分に理解した上で、慎重に判断することが重要です。
また、デメリットを少しでも軽減するための設計の工夫や、家族間のコミュニケーションを促進する方法を取り入れることも検討してみてください。
最後に、家を建てる際には、目先の利便性だけでなく、将来の生活や家族のライフスタイルにどのような影響を与えるかを考慮することが大切です。
三階建て住宅におけるこれらのデメリットを理解し、自分たちにとって本当に最適な住まいを選ぶための一助となれば幸いです。
コメント